銃座を詰めて学んだリエゾンとリダクションの話

この間、映画「Deepwater Holizon(邦題:バーニング・オーシャン)」を観た。

2010年メキシコ湾原油流出事故をモチーフとした災害パニック映画だ。

初回、字幕なしで見たら、正直半分くらいしかわからなかった。

理由。

・単語が専門的

・リエゾン/リダクションがモノ凄い

.

リエゾン/リダクションとは、

例えば、

「I’m going to go」が話す上で「I manna go」のような音に変化/省略されることを指す。

I’m going to go → I’m gonna go → I manna go

このような感じでどんどん崩れていく。

そんなわけで。

気を取り直して二回目を英字幕付きで観みてたところ、

この「リエゾン/リダクション問題」は解決されたものの、

専門的(?)な単語については、やはり字面を追っても理解できず。

例えば。

annular(環状機械)

・derrick(油井やぐら)

roughneck(石油採掘夫)

shack(バラック小屋)

stilt(支柱)

.

などなど。

だから劇中、主人公が燃え盛る船内で、

Closing the annular!!
(○!×?☆を閉めろ!)

.

みたいな感じのことを鬼のような形相で叫んでいるのに、

観てる私のほうは

え、え?何を閉めろですって?

みたいな感じで置いてきぼりにされること多々。

もし私が当時その場にいたら、

annularとやらを閉められずに焼死していた可能性が高い。

あと、この映画から学んだ単語の一つで、最も私が感動したのは「rig」という単語。

「洋上石油掘削基地」のことらしい。

漢字で書くと60画ぐらいあるのに、英語だと画数たったの4画だ。恐るべし英語。

rig.jpg

洋上に浮かぶ石油掘削基地のことを英語で「rig」という。画像は https://thestreet.comより借用

◆   ◆   ◆

.

リダクション/リエゾン問題

英語で話す上で、このリダクション/リエゾンにどう向き合うか、というのはひとつ大事なポイントだと思う。

映画なら英字幕でなんとかなるけど、

実際の会話では字幕ONというわけにはいかない。

最悪、

ごめん。いま何て言ったの?ちょっと書いてくれる?笑

みたいなことを言えなくもないだろうけど、

これはトイレで紙切れになって119番するのと同じくらい気まずい。

気まずい、と言えばビジネス・スクールに入学した直後に、

リエゾン/リダクションにまつわる、次のようなホロ苦い経験をした。

その日は、教室でファイナンシャル・モデリングの授業を受けていた。

教授がプロジェクターにExcelを投影しながら、ガンガン、モデリングしていく。

生徒は、それを見ながら自分たちのPCで同じようにExcelを埋めていく。

が、いかんせん、進むスピードが速いので、

え?いまどこのセル埋めたの?

あれ?そのセル、どんな数式が入ってるの?

みたいな感じで置いてきぼりになる人が結構いた。

残念ながら私もこの中の一人。

そして私の隣に座っていた南アフリカ人も同様に迷子だったらしく、

ひとしきり作業が進んだところで、私に次のように聞いてきた。

.

「銃座詰めル?」

.


gunsight

参考「銃座(日本陸軍 1式固定銃 ホー103)」。詰めれば二人座れるのだろうか。画像はhttp://gunsight.jpより借用。


正直、

何言ってんの?

と本気で思った。

僕たちはモデリングの授業を受けているのに、

なぜ君はガトリングの話をしてるのか、と。

こちらからも、

What was that again?
Come again?
Say that again?」等、

思いつく限りの「聞き返しフレーズ」を繰り出して応戦したものの、

彼はひたすら「銃座詰めル?」「銃座詰めル?」と、

壊れかけのラジオよろしく、ひたすら銃座を詰めるよう要請してくる。

このような不毛なやりとりを10回ほど繰り返したあと、ついにラジオから、

Was I not enunciating?
(ぼく、ハッキリ言えてなかった?) ※半ば呆れ気味

enunciate = 明確に話す、ハッキリ発音する

.

という、これまでとは違った呪文が発せられた。

というわけで、ラジオくんがハッキリ発音してくれた結果がこちら。

Did you as well?

(キミも同じようにできた?)

.

つまり、

「僕、スクリーンに映っているみたいにはできてないんだけど。キミ、アレと同じようにできた?」

という意味だ。Did you (do that) as well。

この「Did you as well」は、まず、

Did you の部分が「ディドゥユー」→「ディヂュー」になり、

さらに先頭の「ディ」が脱音して、「ヂュー」にリダクションされる。

Did you → ヂュー

この時点で、全体が「ヂュー アズ ウェル」みたいな音になる。

つづいて、この「ヂュー アズ ウェル」の真ん中の「ア」が限りなく透明に近いブルーよろしくほぼ透明になり、

ヂュー(ァ)ズウェル」みたいになる。

とどめに、(これはこの「ラジオくん」のクセなんだろうけど)

「ヂュー(ァ)ズウェル」の「ズウェル」がなぜか「ズメル」に変音。

そしてめでたく「ヂュー(ァ)ズメル」→「銃座詰めル?」の完成である。

ちなみに、その後彼とふたりで、ちゃんとExcelを埋めきった点も、彼と私の名誉のため書き添えておく。

◆   ◆   ◆

そんなこんなで。

今回冒頭で紹介した映画にも、再三、リダクション/リエゾンが登場する。

映画のシーンの大半が、南部なまり、かつ、

バリバリの肉体労働現場で働くタフな兄貴達による会話なので全然聞き取れない。

私のような英語弱者からすると、

この人たち、互いの言ってることちゃんと理解できてるんだろうか・・・?

と疑うレベルだ。

それでも、これもれっきとした英語なわけで、

たまには聞き慣れない発音や、専門用語(?)が飛び交う映画を観るのも、

それはそれで勉強になるなと思いました。

.

お し ま い

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