香港の雑多さと英語の壁を乗り越えるための一石三鳥な方法。プラス触手の話。

香港は、狭い国土の中に様ざまな人種がひしめきあっている。

まずその有様を掻い摘んで説明する。

「狭い国土にひしめきあってる」っぷり

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まず、どれくらいのところに、どれくらいの人口がひしめきあっているのか。

東京:2,200㎢(1,300万人)
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香港:1,100㎢(700万人)

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「ふーん。広さも人口も東京の半分か。まぁ普通じゃん?」という感じかもしれない。

ところがどっこい。

香港は国土の25%しか居住用開発が行われていないため、人々の生活圏は実質300㎢程度。これは青森県八戸市の面積にほぼ等しい。

それでいて、人口は東京都の半分近くにのぼる。

もし、東京人の半数が一気に八戸市へ移住したら、溢れた多くの人が津軽海峡にドボンだろう。

つまりはそれぐらい「ひしめいて」いる。

かくして、津軽海峡にドボンしたくない香港の人たちがやむなくマンションを上へ上へと伸ばした結果、そこかしこに超高層型のマンションが立ち並ぶ今の姿になった。
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「様々な国の人がいる」っぷり

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次に「様々な国の人」っぷり。

日本:1億2千万人(うち在留外国人220万人)☞ 外国人率1%

香港:700万人(うち在留外国人60万人)☞ 外国人率8%

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各所から数値を引っ張ってきている関係で、必ずしも精緻な値ではないかもしれないが、概ね「人口比で日本の8倍外国人密度が高い」と言えると思う。

この「外国人率8%」がいかほどのものか。

具体例で説明すると、山手線(12両編成)の一車両丸ごと外国人という感じだ。
(12車両×8% ≒1車両)※均等乗車前提。

「まぁ山手線なら、各車両に散らばってる外国人全員を一か所に集めればそんな感じになるんじゃん?」とお考えの方もいらっしゃるかもしれない。

が、これは山手線に限った話ではないのだ。

山陰本線だろうと、しまなみ鉄道であろうと、全国津々浦々そんな状況になる、ということだ。

かようにも、香港は「超狭いところに超色んな人が住んでいる」のだ。

ちなみにこの「超色んな人」の中身は、フィリピン人、インドネシア人を筆頭に、英国、インド、パキスタン、米国、オーストラリア、ネパール、タイ、日本など。

※ なお、日本には年間2,000万人超の外国人が観光などでやってくるが、それは「フロー」(一時滞在者)の話。今回はあくまで「ストック」(定住者)の話をしている点をご承知おき頂きたい。
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語彙力の差により生じうるストレス

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英語は香港の公用語の一つであり、外国人間の意思疎通は基本、英語だ。

ただ、これだけ色んな人がいると、当然、コミュニケーションの問題が生じる。

悩ましい点の一つが「先方の英語力」である。

ここでは、私の芋虫レベルな英語力は棚に上げ、その棚ごと粉砕処分するとして、

つまりは、

どの程度の語彙レベルで話せば、お互いが、ストレスなく話せるのか?

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という話だ。

つまり、ノン・ネイティブのタイ人に話す時と、英語一筋30年のアメリカ人と話す際には当然使える語彙の範囲(レベル)も変わってくる。

私が頑張って覚えた「perforate(穴あけパンチ状の穴を穿つ)」という単語。

これは、大半のネイティブには伝わるだろうが、それ以外のノン・ネイティブには伝わらない可能性が大だ。

で、これの何が「ストレス」なのかというと、例えば以下のような状況が起こり得る。

「この証書類、既に期限切れなんだけど、参照用途で保管しておきたいから何かで穴を開けて無効化した上であっちの棚にしまっておいてくれるかな?」

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みたいなことを言いたいとき、

実は単に「perforate these certificates?」と言うだけで、先述の緑の部分が、概ね相手に伝わるのだ。

perforate自体は「穴をあける」という意味だ。

ただ同時に、

「(証書類に)穴をあける(それによって無効化し、安全保管が可能な状態にする)」

というシーンで使用されることの多い単語だからだ。

(これはまぁ状況にもよる。単にA4コピー用紙一枚を手にしてこの言葉を使ったとすれば、その時のあなたは純粋に「穴あけマン」になりたいだけだ。)

とかく英語は”動詞の言語”なので、こういう「痒いところに手の届く省エネ動詞」がゴマンとある。

なので、そのような「お宝」を習得した英語学習者としては、是非それらを使って省エネしたくなる。

というか、そういう地道な活動をしていかないと、語彙は増えない。

しかし当然ながら、相手もその単語(や表現)を知らないと意思疎通が成り立たない。

したがい、

果たしてこの相手に対して、省エネ打法は通用するのだろうか?

と考える必要がある。

やや例が極端だが、とあるノン・ネイティブのタイ人と、先ほどの「穴あけ」話をする場合。

私:

Hey, could you please punch some holes in these certificates, which have already become invalid, and then put them into the shelve over there for future reference?
(ねぇ、ちょっとこの期限切れの書類に穴を開けて、参照用としてあっちの棚にしまっておいてくれるかな?)

タイ人:

Um… you mean…perforate it?
(えーと…つまりperforateすればよいのかな?(こいつ俺がperforateの意味知らないとでも思ってやがるのか。くそ。紙じゃなくてお前のドたまに穴あけたろか!?))

私:

Ah…yes…
(敢えてperforateを使わずに頑張ってみたのですが⤵…ゴメン(´・ω・`)

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みたいな感じで、双方のストレスにならんとも限らない。

ちなみにこの例えにタイ人を登場させている点に、一切の他意はない。単に、現在私の隣に座っている人がタイ人だからだ。

さて。となると、

常に平易な言葉で、わかりやすくしゃべればよいのでは?

という感じで、安全サイドに倒す案も浮上するが、先ほどのべたとおり、

こういう「濃縮された省エネ単語」を積極的に使って行かないと、私のように30歳過ぎても高校生レベルの語彙力でやりくりしているオッサンが生まれてしまい、観賞用としてはおもしろいが実用性に欠ける、ダンシング・フラワーみたいな存在になってしまう。

同時に、ビジネスの場で使うに相応しくない英語になりかねない。

この状況を日本語で例えると以下のような感じだ。

昨今自宅催されるパーティで、密かな金銭授受が行われているようだ

この頃おうちひらかれるパーティで、こっそりお金やりとりが行われているようだ」

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後者はどうも「しまり」がない

仮に、法廷で検事が、

「被告は、この頃おうちでひらかれていたパーティーで、イケナイ人たちとこっそりお金のやりとりをしていたのです、裁判長!」

とか言おうものなら、判決がくだされるべきは被告ではなく、むしろこの検事のほうである。

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ストレスフリーな会話のために I meanで補う

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かようにも、語彙レベルの差は思いがけずストレスの種になる。

かといって、自身が増やした語彙は、使わなければ覚えない。

ではどうすりゃいいのか、という問いに対して私が個人的に実践しているのは、

「~~, I mean …」の形だ。

正直、覚えたての省エネ表現は自分としても使い慣れていない。

よって、相手がネイティブだろうとノンネイティブだろうと、そもそも「自身がそれを正しく使えているのか」が怪しい。

なので、自分で「怪しいな…」と思う時は必ず、

「Could you please perforate it? I mean, punch some holes in it and ~」

みたいな感じで補足する。

以前、こんな体験をしたことがある。

私はその当時「tentacle(触手)」の話をしたかったのだが、これと混同して「sentinel(歩哨)」と言ってしまった。

が、そもそも自分でも「なんだか怪しいな」と思っていたので、

「They have a lot of sentinels, I mean, have lots of legs like an octopus」
(あれメッチャたくさん歩哨がついてるよね。あ、タコの足みたいなやつのことね。)

「Oh… you mean “Tentacle”?」
(あ~、ひょっとして「触手」のこと?)

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みたいな感じになった。

sentinel

《参考》映画「マトリックス」に出てきたヒト捕獲用マシン「センチネル(Sentinel)」。このSentinelには沢山のTentacle(触手)が生えていることから、私がSentinel(歩哨)を「触手」の意味に取り違える原因になっていた。

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この時、仮にこの「I mean戦法」を使っていなかったら、私の言いたいことは生涯伝わることなく、墓の中まで触手を持っていくハメになっていた気がする。

この「I mean 戦法」が最もスマートな方法か、という点は当然議論の余地があるし、

「日本人は、なにかと(受験英語で培った)難解な単語を使いたがる」

みたいな話も、たま~に耳にする。

それでも、相手の気分を害すことなく、自身の英語力の向上を図りながらも、コミュニケーション自体は円滑に進める。

そんな「一石三鳥」を狙うのであれば、私はこのやり方が最適なように思う。

お し ま い

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