ビジネス本が好きな人の英語は、伸びない

私は、とある方のブログを愛読しています。

そのブログの筆者は20代半ばの帰国子女(英・米など通算13年)の方で、「少し前にバズった『シン ゴジラ 石原さとみの英語を聞いて帰国子女が思うこと』を書いた人」と言えば、中にはピンとくる方もいらっしゃるやもしれません。

その方が以前、以下のような記事を書いていました。

「情報」ではなく「解釈」を読むことの弊害(ホリエモンとかホリエモンとか) - 薄いブログ〜20代大家の賃貸日記や、週末の朝活など〜「情報」ではなく「解釈」を読むことの弊害(ホリエモンとかホリエモンとか) – 薄いブログ〜20代大家の賃貸日記や、週末の朝活など〜

読書バランスの崩れが気になる読書会アプリ「Ohanashi」中の人です。 最近自分の読書バランスについて内省する点が多く、「気持ちが伝わる9つの方法」…

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この内容を三行クッキングすると…

  • ビジネス本など”啓発系”の本は誰かが『考えた結果』をまとめたもの
  • ゆえに読み手は、本来あるべき「一次情報→思考→理解」というプロセスのうちの「理解」だけを摘み食いすることになる
  • よってビジネス本(≒エッセンス)だけ読んでると「思考力」が鈍るよ!
    (堀江貴文さんの本とか読んでると、なんだか「わかった気」になりますよね)

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という感じです。

そしてこれは、英語学習でも全く同じやなぁと思い筆を取った次第です。

私もひと昔前、英語学習に際して次のような本を読み漁っていた時期がありました。
(以下の書籍名は適当。あくまでイメージ。)

  • 会議で使う定番フレーズ100
  • ビジネスマンが使う便利表現200
  • 一段上の英会話フレーズ集500

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などなど。たぶん10~15冊くらいは読んだんじゃなかろうか。

そして思いました。

うん。全然覚えられん。

と。

小学四年生の時点で日本国憲法前文を完璧に暗唱できたこの私の脳みそが、まったくと言っていいほどこれらの「エッセンス集」を受け付けず。厳冬期の富士登山道ばりにシャットアウト状態でした。

結局、この手の「エッセンス集」は、どこかの超絶賢い人たちが、

「へい君たち英語しゃべれるようになりたいのかい?だったらこんな便利なリファレンスがあるけど買ってく?へい毎度!チャリンチャリーン」

というラテンなノリで作っているものが大半なので、(無論、そうではないものもあるでしょうが)

「いざ大枚はたいて買って読むと、わかった気になるけど、実際は覚えていられない。使えない。そしてそのうち他の似たような本に手を出したくなる」状態に陥ります。というか少なくとも私はそうでした。

そしてこれ、正直、タウンページを買って読むのと大差ないなと思いました。

タウンページ、買いませんよね。むしろ無料で配られているのに、使ってませんよね。

では、どんな時に、私が「英語を覚えたなぁ」と実感したかというと以下の2パターン。
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✅ 強烈な印象とセットで学んだ時(グサッと系

✅ 心の底から腹落ちして理解した時(ドッシリ系

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グサッと、とか、ドッシリとかなんやねん、お前それでも院卒か、と叱られそうなのでもう少し具体例をあげます。
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グサッと系

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グサッと系とは、「実際にあの時ああいうシーンでこの表現使ったなぁ」という感じの「風景とセットで覚えている」場合。

つまり「クラスメイトからBAKA?と言われて気づいたこと」で書いたようなケース。

僕はあの日友達から「バカッ!バカッ!」と連呼されて学習した「Back up?(上、戻る?)」という言い回しを、生涯忘れることはないでしょう。

あいにく、今日に至るまでこの表現を自ら使う機会には巡りあえておりませんが。まぁ、いずれ使う日が来るでしょう。そして、その日が来たら、口からではなくもはや脊髄から発声するぐらいの勢いで使うでしょう。Back up!

そしてこの「グサッと体験」を得るために、私は未だ暇さえあればYouTubeでTEDなどの「一次情報」を観るようにしています。

そして、

「あぁ。この表現ってこういう場面で使うのね」

「へー。この単語って、こういう意味でも使えるんだ」

という「グサッと体験」を得たものは英会話アプリ「iKnow」に登録し、それをオンライン英会話や独り言などで反芻します。

(一次情報 → 思考 → 理解。これの繰り返しですね。)
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ドッシリ系

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もう一つの「ドッシリ系」とは、これまた手前味噌で恐縮ですが「英会話で使役動詞を使う方法」で私が説明したような「うぉおお。なるほど。そうだったのかぁああああ。死ぬほど理解した」レベルの腹落ち感とともに何かを学んだ時。どうもイモムシ並みの説明しかできず申し訳ありません。

私はこの「ドッシリ系の理解」を得るために、英語学習のために読む本を変えました。

それまで「エッセンス本」メインだったのを「解説本」に切り替えました。

例えば次のような本。


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これらは本当に良本でした。

英語ネイティブでありながら日本語歴20年超の筆者が「日本人がつまづくポイント」を「日本人の痒い所に手が届く」形で説明してくれる。

高校英語の教材(副読本)に指定されても、なんら不思議ではない。副読本どころか正読本で良いとすら思えるレベルで理解がはかどる。

私は、この本を表紙が擦り切れるまで何度も読み返し、防腐加工して額装のうえ自宅の神棚に奉納しました。と言いたいところですが、実はKindleユーザーなので、かわりに「Kindleの画面が割れるまで繰り返し読みました」と言っておきます。

なお、上で挙げた2書籍それぞれが”シリーズもの”です。

一冊読んでみて面白いと感じたら、続編を読み進めると良いです。

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おわりに

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先ほどタウンページをケチョンケチョンにけなしましたが、別に「タウンページ」で勉強しても良いと思います。

特定の人に電話しまくることで、手が番号を覚えるのと同じで、いつかは英語も慣れて覚えるでしょう。

ただ、日々仕事に追われる身で、そこまでハードな勉強方法は、よほどドMの方以外には向かない気がしますし、スパルタ界の鬼軍曹として名高い星一徹も「きみ、そのやり方はちょっと…」と言いそうな気がします。

であれば、

「日本の電話番号は10桁である。なぜなら~

「東京の番号は03からはじまる、なぜなら~

初めにこのような「なぜなら~」の部分をしっかりと覚えた方が遥かに意味ありますし、応用が利くのではないでしょうか。

「あれ?あの人の番号、何番だっけ?」

となったときに、

「えーと。番号は全部で10桁だ。んで、東京だから03、いや、たしか彼は横浜の人だから…045だな…」

というように”仕組みをたどって思い出す“ことができる。

ひとつひとつしらみつぶしで暗記するのではなく、根っこの部分をキチンと理解する。

そしてその根っこをベースに、必要な肉付け(暗記)をしていく。

そういう勉強の仕方をしたほうが、同じ暗記でも、遥かに幸せなんじゃなかろうか、と思いました。

とっぴんぱらりのぷぅ

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