英会話で仮定法を使う方法

以前のエントリで、

「使役動詞」と「仮定法」は「わかるけど、使えない」

という主旨の話をいたしました。

その際、使役動詞について説明したので、
今回は 仮定法 について説明します。

具体的には、以下の三点です。

  • 使いづらい理由
  • 「仕組み」の理解
  • 英会話で「使う」ために

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極力、簡単にご理解いただけるよう心がけます。

ご高覧ください。

この記事は 約 9 分 で読めます。

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仮定法が使いづらい理由

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仕組みを理解していないからです。

我らは仮定法の「型」を公式として暗記しました。

仮定法過去
「If + 動詞の過去形, would + 原形」

仮定法過去完了
「If + had + 過去分詞, would + have + 原形」

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しかし、これらの公式は、受験終了と同時に
跡形もなく脳内から消え去ったのではないでしょうか。

少なくともミジンコ並みの知能を持つ私は二秒で忘れました。

そして現在、

以下のような状況になっているのではないでしょうか。

仮定法を使わずに済む話し方でシノいでいる
☑ 仮定法を使っているが、合っているか不安
☑ そもそも英語使わないので、忘れてても無問題

しかし、

仮定法は「気持ちを込めて話す」うえで必須の文法です。(詳細後述)

そのため「仮定法を使っていない」または「合っているか不安…」という方々は、コミュニケーションを図る上で最も大切な要素である「気持ち」を英語で正しく伝えられていないということになりかねません。

せっかくの機会なので、今日、仮定法の「仕組み」を理解して正しい使い方でしゃべれるようになって頂ければ幸いです。

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仮定法の仕組みを理解する

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仮定法とは「もしAが~なら、Bは~だ」の形のアレです。

大半の人が「それは知ってる」だと思いますが、
「なんでそうなるの?」の理解は不十分な気がします。

今回は、これを英語圏の人が仮定法を習う際の言葉で説明してみます。

ネイティブの目線で仮定法を理解するほうが、
実際に「使って話す」際に役に立ちます。

なお仮定法は英語で「Conditionals」と言います。

まずは、

仮定の度合いに応じて「4つのレベルがある」

という点だけ押さえておけばOKです。

◆ Conditionals には「4つのレベル」が存在

Conditionals.jpg

以下、順に説明します。


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❖ Zero Conditional (不変の真理)

最も基本的な形。

Conditional0-1.jpg

Conditional0-2.jpg

《 ポイント 》
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★ 当然の条件と、当然の結果を提示するため「現在形
★ これは「現在形がなんたるか」を理解していないと「?」になる

★ 「現在形」とは「いつもそうです形」である

💡 「現在形」 を正しく理解する

現在形は「現在(今この瞬間)」のことを言うための形ではない

現在形は「いつもそうです形」である。

———————————-

I get up at 7 a.m. every morning.
私は毎朝7時に起きます

→ 「今この瞬間」だけの話をしているわけではない
→   今日も、昨日も、明日も7時起き。いつもそう。
→   よって「いつもそうです形(=現在形)」を使う

———————————-

I come from Tokyo.(私は東京出身です)

→ 「今の私」だけに関する話をしているわけではない
→   昨日の私も、明日の私も、東京出身である事実は不変
→  よって「いつもそうです形(=現在形)」を使う

参考比較

I came from Tokyo(私は東京からやってきました)

→ この場合「出身」ではなく「(物理的な)出発地」の話をしていることになる。

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この「 現在形は “いつもそうです形” 」であるという点、何気に重要。

現在形=いつもそう、いつもそう、イツモソー…と呟きましょう。

ちなみに「今(この瞬間)」のことを言うには「現在進行形」です。

話がやや逸れましたが。

以下、Conditional 0の例をいくつか挙げておきます。

《 Conditional0:その他の例 》

If it rains, the grass gets wet.
雨が降れば、芝生が濡れる

If you press this button, the cell phone turns on
このボタンを押せば、携帯が起動する

If I leave now, we can catch the first train.
今出たら、始発に乗れますよ

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いずれの例も、あたりまえ体操と同じくらい当たり前の話です。

このように条件・結果の双方が「いつもそうな話」(不変の真理)なので、シンプルに「いつもそうです形(=現在形)」を使います。


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❖ First Conditional (予測)

いま、あなたは鬱蒼とした森の中にいると考えてください。

Conditional1-1.jpg

 

Conditional1-2.jpg

《 ポイント 》

★ “条件”の部分は相変わらず現在形

☑ 先ほどの「氷を温めたら~」と同じ感覚
☑ 森で熊がでるのは当たり前の話(実際に起こり得る話)
☑ この部分には何の感情(予測・妄想etc)もない。ゆえに先ほど同様、現在形

※ ここに「will」を入れてしまう人が結構いるので、注意
※ willを入れることもできるがニュアンスが変わる(上級者向け)

★ “結果”の部分に will を追加

☑「氷あたためる→溶ける」という当たり前の流れとは異なる
☑  今回は、脳内会議してみないと「結果」がわからない
(逃げるのか、逃げないのか、はたまた失禁するのかetc)
☑「うーむ…ちょっと脳内会議してみます」の代わりに、一言「will」。

実際に、考えながら喋っている姿を想像すると分かり易い。
コマ送りでどうぞ。

If I see a bear
(← まずは淡々と条件提示)

If I see a bear, I will
(←未来の自分を予測中。戦う、逃げる、気絶するetc…)

If I see a bear, I will run.
(←予測完了。出した結論、run(逃げる))

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❖ Second Conditional(妄想 – 現在)

いま、あなたは都会のド真ん中にいると考えてください。

conditional2-1

Conditional2-2.jpg

《ポイント》

★ 条件部分、結論部分ともに過去形

☑「過去形」で「現実から一歩遠ざかる気持ち」を表現
☑「ありえないって百も承知だけど~」の代わりに動詞を「過去形」

いくつか、例を。

いずれも「現在の妄想」(=現実から一歩離れている)です。

この「妄想感」を出すため時制がひとつずれて「過去」になります。

If I had wings, I could go see you right now.
もしも翼があったら、すぐに君の元へ行けるのになぁ

If you were me, what would you do?
もしあなたが私だったら、何をするつもり?

If I had enough money, I would buy you anything you want.
もしお金があったら、何でも欲しい物を買ってあげるのになぁ

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❖ Third Conditional(妄想 – 過去)

いま、あなたは森の中に居た当時を振り返りながら話をしています

Conditional3-1.jpg

Conditional3-2.jpg

例をいくつか。

いずれも「過去の妄想」(=現実から二歩離れている)です。

そのため時制を「過去形」よりさらに一段ずらし「過去完了形」にします。

If I had got my director’s permission, I would have gone to China.
もし上司の許可が得られていたのであれば、中国に行けたのになぁ

If I had known your phone number, I would have called you.
もし君の電話番号を知っていたら、君に電話したんだけどなぁ

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以上、少々長くなりましたが、各Conditionalの説明でした。

これらの仕組みが理解できないと、
実際に会話で仮定法を正しく使うことが難しくなります。

ですので、是非キチンと理解して頂ければと思います。

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仮定法を英会話で使うために

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前置きが長くなりましたが。

大事なポイントは以下です。

「現実から遠ざかる」気持ちを表現するために動詞を変化させる
☑  現実からの遠ざかり具合によって、変化のレベルも変える

つまり、

「妄想フラグ」として「過去形」(または過去完了形)を使う

という理解をしておくことが、
実際に仮定法を会話の中で使う際に重要です。

端的に言うと、

☑ 真理の話であれば、現在形
  (Conditional 0)

現実的な仮定をするなら結論部に「will…」を追加
  (Conditional 1)

☑ 妄想・願望の話であれば現実からの”乖離度”に応じて過去(完了)形を使用
 (Conditional 2, 3)

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以上が、仮定法を使って話す上で、一番大事かつ唯一のキモです。

実践向けには、

「ありえないことを話す」時に「過去(完了)系」にする

という点を頭の片隅においてしゃべるとそのうち慣れます。

最後に、サンプルをひとつ。

あの時もっと早く出発していれば、9時発の電車にのれていたのに…

e

あの時もっと早く出発していれば…

→ 「過去」の「妄想」ですね。現実から二歩離れています
→ ゆえに、過去完了形

If we had left earlier…

e

9時発の電車に乗れていたのに…

→ これも「過去」の「妄想」。現実から最も遠いです
→ ゆえに、同じく過去完了形

We could have caught the 9:00 train.

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それでは、以下の文章はどうでしょうか。

Since we didn’t leave earlier, we couldn’t catch the 9:00 train.

→ 言っている「事実」は上の例と同じ(=電車に乗れなかった)
→ ただ、今回は「過去の事実を淡々と述べている」だけ
→ 妄想や願望の気持ちは一切ない。ゆえに、普通の過去形

もっと早く出なかったから、私たちは9時発の電車に乗れなかった

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ここから先は、オンライン英会話なり独り言などで、

積極的に仮定法を使って慣れましょう。

お読みいただき、ありがとうございました。

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[おまけ] 仮定法の応用(MIXタイプ)

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おまけです。

ここまでに学んだことを使って、以下のケースを考えます。

もしあの時もっと働いてたら、今頃わたしは成功していたのになぁ

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conditional4-1

Conditional4-2.jpg

《ポイント》

★ 条件と結論で、妄想のレベル(現実からの距離)が異なる

☑ 条件は「現実から二歩遠い」(=過去の妄想) →「過去完了形
☑ 結論は「現実から一歩遠い」(=現在の妄想) →「過去形

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少しでも、仮定法についての理解が深まったようであれば幸いです。

お し ま い

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  3. ピンバック: 《リスニング練習》ケネディ前駐日大使 × 関根麻里 | 香港MBAと英語

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