脳内英作文のコツ(関係詞の使い方)

関係詞(thatとかwhichとか)を使いこなせるようになると、
英語で話すのがグッと楽になります。

言いたいことが言えるようになると楽しい。
すると英会話学習のモチベーションが向上。
結果的に「正のスパイラル」に入ります。

というわけで、今回は「英会話と関係詞」について書いてみます。

小難しい文法の話は、極力、避けるようにするので、
少しでも「なるほど感」を持って頂ければ幸いです。

なお、今回の話は前回書いた内容と関連するので、
もしよければそちらも併せてお読みくださいませ。

「英会話はカタマリで話す」が基本だが、、、


前回のエントリー
で以下のようなことを書きました。

● 英会話 ≠ 英作文
● 英会話はカタマリで覚えて話す。極力、脳内英作文はしない
● カタマリをつなげて言いたいことの7割話せると理想的

一方、これは裏を返すと、

「残る3割については、やはり脳内英作文が必要だね」

ということです。

今回は、この「脳内英作文のやり方」についてコツをお伝えします。
そのポイントが「関係詞」です。

関係詞?なにそれ食べれる?という人でも大丈夫です。
食べられます。順を追ってご説明します。

英語は「動詞先頭」主義

関係詞の説明に先立ち、少しだけ、そもそも的な話を。

英語はとにかく言いたいことを先に言います。
日本語との最大の違いは、そこです。

例えば、寿司を食べたとします。

日本語:
私は、昨日、近所のスーパーで買った寿司を食べた

英語:
I ate Sushi that I bought yesterday at a nearby supermarket.

日本語だと「私は~(うんぬんかんぬん)~を食べた」になりますが、
英語だと「私は食べた。寿司。昨日、近所のスーパーで買ったやつ。」

このとおり、英語では言いたいことを一番先に言います。
この「言いたいこと」とは「行動」や「状態」の話です。

・行動 → ~が○○する (例) I eat / You drink / He sings
・状態 → ~が○○だ  (例) I am / You are / He is

つまり、動詞を最初に言います

今回の例で、話し手が一番伝えたいことは、

寿司を食べた

という”行動“の話です。

昨日」という”時間”の話でもなければ
スーパーで」という”場所”の話でもありません。

時間や場所の話は二の次。脇役です。

言いたいこと、つまり”行動”を最初に言う。
その行動を表すのは動詞。
すなわち動詞を最初に言う「動詞先頭主義」です。

つまり、英語を話す際にまずやるべきことは、
最もふさわしい「動詞」を探して、それを言うことです。

日本語とは全く持って発想が異なるので、
このマインドチェンジが重要です。

動詞を探す、動詞を探す、動詞、動詞、ブツブツブツ…とひたすらつぶやきましょう。

英語は「頭つくって、尻伸ばす」スタイル

この「動詞先頭主義」を意識しておくだけで、
英語は格段に話しやすくなります。
とにかく行動や状態を初めに言えばよい」のです。

引き続き、みんな大好きお寿司の例で説明します。

「私は昨日スーパーで寿司を買って食べた」

この話をするとき、とりあえず”行動”を言います。

「寿司食べた!」
「I ate Sushi !!」

その直後、この話し手は以下のように考えます。

「あ。これ、実は、昨日の話ね」(”時間”の話)
「あ。これ、スーパーで買った寿司の話ね」(”場所”の話)

このように「言いたいことを最初に言う」英語の世界では、
後から付け足すことで説明をしていきます。
「頭つくって、尻伸ばすスタイル」です。

というわけで英文法には、尻を伸ばす、
すなわち「補足情報を後から付け足す」ための仕組みが存在します。

それが、関係詞です。
中学高校で習ったアレです。

That とか Which とか Who(☚ 関係代名詞
Where とか Why とか When とか How(☚ 関係副詞

これらまとめて「関係詞」です。

関係詞は「いまから補足するぜ!」という魂の叫び

関係詞は「一番に言いたいこと」と「補足部分」をつなげる接着剤の役割をします。

I ate Sushi
(俺、食べた、寿司)

この直後、話し手の気持ちはこうです。

「いろいろと補足したい…このままだと色々言い足りない…」

そのため、

「いや、俺、本当はもっと色々言いたいんだよ!
今から、補足するよ!だから、ちゃんと聞いてね!」

と全力で弁解したい衝動にかられますが、
そんなこと言ってる間に相手は帰ってしまいます。

そこでとりあえず、

「that‼」

と叫んで相手の気を引きます。

that‼と叫ばれた相手も、

「ん?まだ何か言うことあるの?じゃあ聞くよ」と足を止めます。

ちなみにこれらは0.4秒くらいの間での出来事です。

かくして話し手は、

I ate Sushi THAT‼ … … … I bought yesterday.
(俺、寿司食べた ちなみにそれ!! … … … 昨日買ったやつなんだ。)

このように、無事補足説明をすることができました。

見てのとおり「I ate Sushi」と「I bought yesterday」の二つを、
that」という接着剤がくっつけて関係性を持たせているのがわかると思います。

ゆえに関係詞と呼びます。

ちなみに、もっと付け足したければ、

I ate Sushi that I bought yesterday at a nearby supermarket.
(おれ、寿司食べた、ちなみにそれ、昨日買ったやつなんだ、最寄りのスーパーで。)
(→ 昨日、私は最寄りのスーパーで買った寿司を食べました。)

こんな感じで後に続ければよいです。

「頭つくって、尻伸ばす」スタイルを採用する英語の世界では、
尻を伸ばし始める際に「that‼」と叫ぶのです。

Thatだけでは不親切だからWhichとかWhoも使う

ここまでの説明で、以下の点を理解頂けたかと思います。

まず言いたいこと(行動/状態すなわち動詞)を言う
・接着剤であるthatを使ってそれを補足説明する
・さらに補足したければ、お尻の部分にガシガシ付け足していく

さらに、この話し手は以下のように考えます。

・毎回that、thatばっか使って話すのも、なんだかな…
・補足する対象ごとに、言葉を使い分けてみようかな…

かくして、この人物は次のような結論に至ります。

・「」について補足するときは、『Who』を使おう
・「モノ」について補足するときは、『Which』を使おう

つまり、

・何か言ったあとに続けて「Who」とか「Which」って言えば、
聞いてるほうもわかり易いよね、と。

(聞き手)
-「お? なんか『人』についての説明が続くのかな」
-「ん? この後に『モノ』についての説明が続くのかな」

つまり関係詞は「今から補足部分を話し始めるよ」という合図です。


以下の例文を読む際、次の二つの点に注意して見てください。

動詞の位置(英語は動詞が先、日本語では最後)
関係詞を使ってお尻を伸ばしている様子

【例1】
I know the girl who you met at the library yesterday.

(直訳)
僕、あの女の子知ってるちなみにその子、きみが昨日図書館で会った子だよね

(日本人的に理解しやすい意訳)
僕、君が昨日図書館で会ったその女の子、知ってる

※ 厳密には「whom」を用いるのが正しいが、ふつうはwhoで代用可。

【例2】
I bought a pen which was really cool.

(直訳)
僕、ペン買ったちなみにそれはすごいイケてた

(日本人的に理解しやすい意訳)
僕、すごいイケてるペンを買った

【例3】
We had a very nice lunch at AAA Cafe, which was like no other cafe that I’ve ever been to.

(直訳)
 私たちはすばらしいランチを食べた。AAAカフェで。そのAAAカフェは他のどのカフェ(←私がこれまでに行ったことのあるカフェのいずれにも似ていなかった。

(日本人的に理解しやすい意訳)
私たちは、AAAカフェというこれまでに私が行った他のどのカフェとも違う感じのカフェで、素晴らしいランチを食べた

※ この場合のthatは、通常省略するが今回は敢えて記載。


まずは肝心な行動や状態を言って、文章を最小単位で完成させる。
そのうえで、that なり who なり which なりを続けて、補足し、伸ばしていく

英語はこういう順番で話すんだ、という意識を持つことで、
非常に楽に話せるようになります。

もうひとつだけ設例を。

友達から飲みに誘われたものの、仕事の〆切がせまっているためその誘いを断るケース。

(重要じゃない部分は文字色を薄くしてあります
その部分は、定型フレーズとして丸暗記して使う類のものです。)



【言いたいこと】

 ごめん。超行きたいんだけど…
 明日までに片付けにゃアカン書類が山ほどあってさ、、、
 今夜は無理だけど、また次回ね。

【英語だとこう言う】
 I wish I could, but…

 I have a mound of papers that I have to finish up by tomorrow.
← 僕、山のような書類を抱えているちなみにそれ明日までに片付けにゃアカンやつ
← 僕、明日までに片付けなきゃならない山のような書類を抱えてるんだよね。

 I’ll take a rain check.


以下、本日のおさらい。

● 会話の7割はフレーズのカタマリをハメこんで作る

● 残る3割は、「頭つくって、尻伸ばす」英作文をする

動詞先頭主義 (まず”動詞”を言う)
関係詞で補足 (細々した説明は後から)

少しでも参考になれば幸いです。

[応用編] 複雑な疑問文を作る ━ What is it thatの形

以下は、関係詞の応用編です。

英会話学習者の中には「疑問文を作るのが苦手…」という方も少なくないかと。

ここで言う疑問文とは、

「あなたは何歳ですか?」
「あなたはどこ出身ですか?」

という簡単疑問文ではなく、以下のような込み入った内容を指します。

「御社が非上場会社だった1997年当時は気づいていなかったが、
上場後の2012年には分かっていた点とはなんですか?」

「あなたが過去に仕事を通じて学んだ経験のうち、
自信のキャリア形成に最も影響を与えたことは何ですか?」

このように一見複雑そうな疑問文を作る際にも、関係詞は大いに役立ちます。
基本的には、以下の形を取ります。



What is it that ~
(that以下に、実際に質問したい内容を続ける)


What is it?は、皆さんも良く見る形だと思います。
単純に「それ、なに?」です。

で、再三申し上げているとおり、
英語は「言いたいことを始めに言う」ので、複雑な内容を質問する際でも、
とりあえず「What is it?(それ、なに)」と言って、
いったん形の上では文章を完成させてしまいます

その後、「関係詞that」を使い、that以下に続く内容で
「it (それ)」の中身を補足します。

文法的な良し悪しはさておき、この形は実際に使う人が多いので、
こういう形もあるんだと認識しておくと良いです。

百聞は一見に、ということで実用例は以下です。
ここでも、以下の点に注意して見てください。

・早々に動詞が登場
関係詞を使って直前のitを青字部分で補足


【例】
御社が非上場会社だった1997年当時は気づいていなかったが、
上場後の2012年には分かっていた点とはなんですか?

What is it that your company didn’t notice as a private company in 1997 but the company did after its stock was listed in 2012?


この形は、使えるようになると一気に質問できる内容の幅が広がるので、
是非活用して頂ければと思います。

お し ま い

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脳内英作文のコツ(関係詞の使い方)」への4件のフィードバック

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