どうやったら英会話が上達するのか

時折「どうやったら英会話が上達するかな?」という質問を頂くことがあります。

あいにく私は、学生時代に英語を専攻したわけでも、ましてやTESOL(英語教授法)を修めた身でもないので、専門学的見地から回答することはできません。

とは言え、わたしもここ香港の地でまがりなりにもMBAを修了し、オンライン英会話もかれこれ2年以上ほぼ毎日続けているという事実を踏まえるに、何かしら英会話学習者のお役に立てることがあるのではなかろうか、と思います。

というわけで、今回はひとつ、英会話上達に必要なコツ(考え方)について書いてみようと思います。

より具体的な学習方法はこちらのエントリに記載していますので、もしご興味があれば併せてお読みください。

「英会話のための勉強法」が存在する

まず、やみくもに英語の勉強をしても英会話は上達しません。

・センター試験の英語で高得点を取るための勉強法
・TOEICで900点を取る勉強法
・IELTSでOAスコア8.0を取る勉強法

上記のアプローチが互いに異なるのと同様に、
「英会話で自分の意見を思うがままに言えるようになるための勉強法」
というものが存在します。

その勉強法とは端的に言うと「ひたすらしゃべりましょう」になるのですが、
それだと「ンなこと、わかっとるわぃ。その先を知りたいんじゃァ!」
と叱られてしまいそうなので、もう少し突っ込んで説明します。

英会話 ≠ 英作文

一番大切な心構えは「英会話の最中に脳内英作文するのをやめる」ということです。

たとえば、会話の中で、以下のようなやりとりを相手と交わすとします。

相手:
What do you think is the most significant factor that may affect the current economy situation in Japan? (現在の日本の経済情勢に、最も影響を及ぼし得る要因はなんだと思う?)

さて、このようなときになんと答えるか。
ゼロから文章を組み立てるでしょうか?


I think…
(えーと、、、)

… this…
(あれ?こういう時ってThis? それとも Thatを使うべき?)

… that is…
(あ、でも自信ないから、mayとか入れたほうが、、、)

That may…
(えーと、may のあとのbe動詞は原形になるから、、、)

That may be…
(あれ?そもそもぼく何言いたかったんだっけ?(昇天))


 

そんなバカな(笑)とお思いになるかもしれませんが、
「あるある」と感じる方も少なくないのでは。

このような残念な状況を避けるためのポイントは、以下です。

あらかじめ出来上がっているパーツ(カタマリ)をガンガンはめ込んで、
言いたいことを頭から作っていきます

例えば、私なら、以下のようなカタマリを使います。

First things first
(まず第一に、)

This may be a highly controversial topic to discuss
(これはかなり議論の余地があるトピックだ)

People may have different opinion about it
(それに対する意見はひとそれぞれである)

If I may put my two cents in
(わたしのつたない意見を述べるとすれば)

One thing that pops up into my mind is that
(いっこ、パッと思いつく点としては~)

Decreasing birthrate with aging population
(少子高齢化)

極論、英会話の勉強とは、上記の「」のカタマリでフレーズを覚えることです。
この「」は、そのまんま、ポン出しで使います。
いちいち、脳内作文したりはしません。

大切なのでもういちど。

この「」の中身については、会話の際にいちいち組み立てて話したりはしません。
すでに出来上がってるものを、そのままフレーズとして口にします。

そのためには、事前にこれを1,000回くらい暗唱し、
もはや無意識でも諳(そら)んじれるレベルになるまで練習します。

この「使いそうなフレーズを、カタマリの単位で頭に叩き込む」ということが、
英会話上達のための近道です。

当然、これには賛否あるかと思いますが、少なくとも、

「会話をスムーズに進められるようになりたい」
「自分の意見を英語でかっちょよく言いたい」

という目的をお持ちの方には、この「カタマリ習得法」が適していると考えます。

ネイティブの子ども(7歳とか8歳とか)が、一般的な日本人大学生より遥かに流暢な英語を喋れるのは、日常生活を通じてこの「カタマリでしゃべる」練習を自然と積んでいるからです。周囲の人が使っているフレーズや絵本で目にした表現を日々反芻し、使い続けているからです。

なお、先ほど挙げた会話の例では「」(少子高齢化)の部分がもっとも伝えたい部分(コアメッセージ)です。この部分は、当然、会話の内容によって変えなければなりません。

「Negative Interest Rate(マイナス金利)」
「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)」
「AIIB(アジア・インフラ・投資銀行)」
「Donald Trump(トランプ大統領)」

などなど。なんでも良いと思いますが、
これらを使えるのはあくまで「その場限り」です。

とくに『AIIB』とか、一度口にしたが最後、
向こう半年くらい使う機会はないでしょう。

一方、「」の部分は、万能です。
「自分の意見を求められている」あらゆる状況で使い回すことが可能です。

今回の例だと、トータルの会話としては以下のような感じになると思います。


相手:
What do you think is the most significant factor that may affect the current economy situation in Japan?
(現在の日本の経済情勢に、最も影響を及ぼし得る要因はなんだと思う?)

自分:
Well… that’s kinda tough question. First things first, I feel like this may be a highly controversial topic to discuss, and people may have different opinion about it. But if I may put my two cents in, I would say… one thing that pops up into my mind is decreasing birthrate with aging population.

(うーん。ちょい難しい質問だなぁ。まず言っておくと、これはかなり議論の余地があるトピックな気がしていて、人それぞれ意見は異なると思う。ただ、あくまで私見を述べるとすれば、そうだなぁ、パッと思いつくのは『少子高齢化』かな)

相手:
OK. That sounds interesting. Could you give me a little bit more specific example about it?
(ふむ。興味深いね。もうちょい具体例交えて話してもらえます?)


これで「会話の1往復目」が完了。
同じ要領で、2往復目、3往復目と続けていけばよいです。

フレーズ盛り盛りのややギコチナイ感じになっている気もしますので、
必要そうなフレーズだけに絞ってもOKです。

よりカジュアルで短い例としては、以下のようなケース。


相手:
Hey, what’s up?
(よ。調子どう?)

自分:
Not much. More or less the same. You?
(んにゃ。いつもどおり。そっちは?)


逆に自分から相手に話しかけるパターンであれば、

Sorry, did I catch you at a bad time?
(わり、タイミング悪い時に話しかけちゃった?)

とか

Hi, I’ve got something to talk with you. Can we talk in private?
(おす。話したいことがあるんだけど。ちょい二人きりになれる?)

といった具合。繰り返しですが、オレンジ色の部分はフレーズで暗記です。
カタマリの単位で覚えておいて、会話の際にポン出しで使います。

英会話はフレーズの暗記である

誤解を恐れず言えば、そういうことです。

会話 ≠ 作文 です。

よく「英会話は文法など気にするな」「とにかくしゃべってしゃべってしゃべりまくれ」というアドバイスを耳にしますが、これは、一理あるなと思います。

とにかく「カタマリ」を使って使って、使い倒して自分のものにし、
フレーズを組み合わせることで言いたいことの7~8割が言えるようになる、というレベル。
これこそが、英会話学習者が当座目指すべき姿なんじゃなかろうか、と。

先の例でも、自身のパートはほぼ「カタマリ」(オレンジ色のパーツ)で出来ていたことが見て取れたと思います。

非ネイティブである我々が「英語で話せる」って、つまりは、
「カタマリをパパっと組み合わせて大枠を作り、その中にコアメッセージを差し込める」
ということです。

もちろん人によっては、

「お前の言う『カタマリ』の部分って、冗長なだけじゃん」

とか

「言いたいことだけズバっといえば良いじゃん」

といった感想をお持ちになるかたもいると思います。

たしかに「演説」をしているのであれば、コアメッセージだけ打ち出し続けていれば良いのでしょうが、今は「会話」について話をしています。「枕詞」や「つなぎのフレーズ」など、円滑なコミュニケーションを図る上で必要なパーツを無視することはできません。

そのために必要な、より具体的な勉強法はこちらを参照してください。

なお、ここからさらにもう一段二段レベルアップするには、脳内英作文が必要になってきます。
それには、文法学習や単語の習得が不可欠ですが、これはまた一歩先の話なので今回は触れずにおきます。

少しでも参考になれば幸いです。

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どうやったら英会話が上達するのか」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: 脳内英作文のコツ(関係詞の使い方) | 香港MBAと日常生活

  2. ピンバック: 日本で子供をバイリンガルに育てる方法 | 香港MBAと英語

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