最近、本ブログへの到達キーワードに「香港 MBA IELTS」が散見されます。
ご覧いただいている方々のお役に少しでも立てればと思い、
今回は香港MBAへの出願に求められるIELTSスコアについて書きます。
また、仮に、現在TOEFLでの点数UPに苦戦しているようであれば、
IELTSへ乗り換えることを検討するのも手です。
理由は過去のエントリをご参照ください。
1.そもそもIELTSで出願できるのか?
はい。できます。
香港には、下記三校のビジネススクールがあります。
私が通う香港科技大(HKUST)、その他に、香港大学(HKU)、香港中文大学(CUHK)。
いずれも、IELTSでの出願を受付ています。(2016年現在)
2.どれくらいのスコアが必要なのか?
Overall 6.5~7.0があれば及第点です。
▼香港大学(HKU)
公式ホームページ上に「TOEFL80点、またはIELTS6.5以上を取得のこと」と明記
▼香港中文大学(CUHK)
公式ホームページに「TOEFL79点、またはIELTS6.5以上を取得のこと」と明記
▼香港科技大(HKUST)
必須要件としてでの記載ではないが、公式ホームページ上には参考値として、
「入学者の多くがOverall 7.0以上、かつ、Sub-score 6.5以上を取得している」と記載。
(上記リンク先の「Is a minimum TOEFL/IELTS score required for admission? 」参照)
3.なかなか目標スコアに到達しない場合はどうすれば良いのか?
アドミッションと相談すると良いです。
もし、スコアがOverall 6.0出ているのであれば、大いにチャンスありだと思います。
以下の二点を念頭に、先方に相談しましょう。
① いつまでに目標スコアに到達できそうか
② 目標到達のためにどのようなアクションをしているか
特に、②は重要です。
順を追って説明します。
まず、出願において、最も重視されるのは「Listening」パートです。
(=Listeningができないと、そもそも授業についていけないから)
そのため、例えば、Overall6.0だっとしても、
Listeningパートで6.5~7.5くらい出ているのであれば、見る目があると思われます。
仮に、現状以下のようなスコアだとします。
OA6.0 ( L 6.5、R6.0、W6.0、S6.0 )
この場合、最も重要とされるListeningパート単体では既に6.5(及第点)に達しており、
あとはR、W、Sのいずれかを少しアップさせればOA6.5になります。
では、どれを頑張れば良いか?
一般的な傾向として、純ドメ日本人はReadingに強いです。
私も、回を追うごとにReadingのスコアがアップしました。(6.0→6.5→7.5→8)
一方、WritingとSpeakingには、Readingほどの上げ幅は見られず、
常に6.5付近をさまよっていました。
私も含め、純ドメ日本人はいわゆる受験英語(Input中心)に慣れているので、
Readingはさほど苦にならず、勘を取り戻せば、比較的すぐに高得点が取れます。
一方、Output系(Speaking, Writing)は、圧倒的に場数が不足しているため、
一朝一夕でスコアは伸びません。
したがい、先述のスコア例に戻ると、
-Listeningは既に及第点。今後も研鑽を継続
-(得意の?) Readingで7.0~7.5を早期に獲得
-(苦手な?) Writing、Speakingは、現状維持に努めつつも、
可能な限りスコアアップに励む
上記三つを行うことで、Overall6.5、うまくいけば7.0も可能です。
そして、この方針こそ、アドミッションに伝えるべき内容です。
至極当たり前のことですが、
現状分析→課題特定→解決策立案→実行のプロセスを、
出願時点からキチンと考えて行動しているという事実を、
アドミッションに示しましょう。
スコアそのものももちろん大切ですが、それに勝るとも劣らず、大事なことです。
また、ここに書いたことはあくまで「出願時」に必要な心得です。
実際に授業が始まると、IELTS6.5クラスのSpeaking, Writing能力では、
けっこう辛い思いをします。
合格を勝ち取った後も、勝って兜の緒を締めよで、英語力の底上げを継続して頂くと良いと思います。