各論⑤(推薦状)

推薦者の選定は非常に重要。
ここでは、推薦者選び・書き方など、推薦状関連の話をまとめて整理する。

推薦状は、入学審査官が出願者の能力を多角的に見極めるために用いる
インプットのひとつである。当然、エッセイの内容と整合している必要がある。

通常、1校あたり2通の推薦状が求められる。
中にはハーバード(HBS)やスタンフォード(GSB)のように3通求める学校も。


<目次>

  1. 誰にお願いするべきか
  2. 何をどう書くべきか
  3. どのようにお願いすべきか

1.誰にお願いするべきか

推薦者の選定時には、推薦者の「社会的地位」に惑わされないようにすること。
「とにかく位が高い人にお願いすれば良い」という誤った考え方は排除しよう。

日本では、”肩書き”がモノを言うが、欧米ではそうはいかない。
自分のことをよく知らない人を推薦者に据えても、意味がない。
したがい、自身のことを最も良く理解している上司にお願いするべし。

私費留学で直属の上司にお願いしづらい場合、
別部署の信頼できる上司、場合によってはクライアントにお願いしてもよい。

ちなみに、私の場合は30代中盤の上司2名にお願いをした。
一人は、私が入社したての頃にお世話になった当時直属のマネージャーの方、
もう一人は、直近のプロジェクトで協働した直属のシニアマネージャーの方。

なお、大学の教授など、会社以外の関係者を推薦者に据えるのは
よほどの事情がない限り控えるべきである。

トップスクールの入学審査官は、日本の大学の実情を良く理解しており、
日本の大学は欧米と比較してディスカッションに乏しく、
定期試験も形骸化していることなどを熟知している。

そのような現状の教育機関からの後押し(推薦)に意味はない。
また、卒業後3年以上経過しているような場合、
「なぜ仕事関係ではなく、敢えて大学関係の人間を推薦人にしているのか」
という点に疑問符がついてしまう。(仕事上の実績に乏しいのか?等)

したがい、卒業後3年以内、かつゼミなどで特に懇意にしていた教授でもない限り、
大学関係者を推薦者に据えるのはやめよう。
また、万一これをやる場合には、第一推薦者ではなく第二推薦者にすべきである。

以上の内容を整理すると、推薦者の組合せは以下のとおりとなる。(2名の場合)

第一推薦者:直属の上司
第二推薦者:直属/他部門の上司 or 人事部責任者* or クライント or 教授

(*) 社費留学のケース。社内選抜プロセスを通じて出願者本人の情報に詳しい場合。

2.何をどう書くべきか

推薦者に書いてもらうべきは、ずばり「キャリアの過程」「マネジメントスキル」「リーダーシップ」である。
出願者自身がどのような経歴を積んできた人間なのかを簡潔に示したうえで、
これまでのキャリア上で発揮したマネジメントスキルやリーダーシップについて具体的に言及してもらう。

この際、あまりに行き過ぎた表現はNGである。
あたかも出願者が聖人君主、ノーベル賞受賞者であるかのような物言いは避けるべき。
もし本当にその人がかほどに優れた人物であるなら、もはやMBAに進む必要はないのである。

したがい、推薦状の中身には、出願者の「弱点」についても触れる必要がある。
ここでいう弱点とは「今後のさらなる向上が期待されるポイント」のことである。

例えば、「その熱心さ・責任感ゆえに、時として自身で物事を抱えすぎる傾向がある」など。
たが、これでは単なる批判で終わってしまうため、推薦状のトピックとして仕立てるのであれば、
「近年、マネジメントとしての自己の立場を理解し、部下に対して的確な采配を振りつつある」
といったプラス表現を用いて、目下、改善傾向にあることを示すと良い。

また、推薦状の内容はエッセイならびに評価表の内容と平仄が合っている必要がある。
評価表とは、オンライン出願に際して推薦者にインプットしてもらう以下のような画面のことである。
推薦者は、通常下記のような画面上で、候補者に対する評価と、推薦文を入力する。

評価表サンプル。推薦者は、候補者に関する評価の入力を求められる。

評価表サンプル。推薦者は、候補者に関する評価の入力を求められる。

上記のような評価表において、つい「Exceptional(極めて優秀)」を多用しがちだが、
先にも述べたとおり完璧な人間など存在しない。
したがい、Exceptional, Outstanding, Goodの上位三項目をバランス良く配置することが肝要。
仮に、評価項目が10個あるとすれば、どんなに持ち上げたとしても以下のような割合になる。

【Exceptional:Outstanding:Good = 

もちろん、一ランク下の「Average」に該当する項目が存在しても良い。
(上述の比率は、相当優秀な部類の人間、かつ、入力内容がうさん臭くならないぎりぎりのライン。)

ここで入力した内容と、推薦文そのものの内容、そしてエッセイのコンテンツ。
これらが三位一体の様相を呈していることが肝要である。

もし、「コミュニケーション力に優れる」と言った内容の推薦文になっているにもかかわらず、
評価表の「Communication Skill」が「Below Average(平均以下)」にマークされていてはおかしい。

3.どのようにお願いすべきか

kouji

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