各論②(試験:IELTS対策)

英語が母国語では無い志願者の場合、
出願の際に、英語力を示す客観的スコア(TOEFLまたはIELTS)の提示を求められる。

以前は多くの志願者がTOEFLを選択していたようだが、
昨今は、IELTSの知名度が上がってきたこと、そしてTOEFL不正受験問題による
当該スコアの無効化事件(英国の場合)もあり、IELTS受験者が増えていると聞く。

なお、TOEFLとIELTSのいずれが許容されるかは、各大学により異なる。
したがい、勉強を開始する前に必ず志望大学の受験規約を参照してほしい。

米国の場合、いまだに「TOEFLのみ」の学校もあるようだが、
ヨーロッパ・アジアの場合は、「TOEFL・IELTSどちらもOK」の学校が多いようだ。
なお、IELTSのみOKという学校は聞いたことがない。恐らく存在しないと思われる。

もし、志望する大学が「IELTS」での出願も許可している場合、
私としてはIELTSを選択することを強くおススメする。(理由は後述)

IELTS(あいえるつ)って何?

IELTSとは「International English Language Testing System」の略称。
海外(主に英・豪・加)への留学/移住に必要な英語力の証明に用いられる。
近年、米国の大学/大学院においても、IELTSでの出願を認める学校が増えている。

日本では「英検」で有名な日本英語検定協会が、試験運営を請け負っている。
IELTSとな何ぞや?をさらに詳しく知りたい方は、以下のサイトが詳しい。

IELTSの特徴とメリット(IELTS公式ホームページ日本版)

アカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニング・モジュール

IELTSには「モジュール」という区分けが存在する。
「アカデミック・モジュール」と「ジェネラル・トレーニング・モジュール」の2つ。

「前者は留学用、後者はワーホリor移住用」とざっくり考えておけばよい。
受験申込の際にどちらで受けるか選択する。
当然、試験問題も難易度も異なり、前者のほうが難しい。

そしてMBA留学に求められるのは「アカデミック・モジュール」のスコアだ。
以下、アカデミック・モジュールを前提に解説していく。

読・聴・書・話の4パートから成る

IELTSはReading, Listening, Writing, Speakingの4パートから成る。

オンラインで受験することはできず、実際に試験会場まで足を運び、
紙と鉛筆を使って受験する。(本当に”鉛筆”を使う。)

Reading, Listening, Writingで大体3時間。
Speakingは20分程度で終了する。(面接官と1対1での口頭試問)

R・L・Wを同日(土曜日)に実施し、翌日(日曜)にSが実施される。(2Day方式)
ただ、最近は1日で一気に終わらせるパターン(1Day方式)も開始された。

個人的には、1Day方式がおススメである。純粋に、手間の面で、である。
私の場合は単に「たった20分のために日曜の予定が潰れる」のが嫌だった。
(移動時間や待ち時間を含めると、優に半日は費やす羽目になる)

これは、少なからず他の受験者も私と同じ考えだと見え、
1Day方式の受験枠はあっという間に埋まってしまう。

こまめに予約サイトをチェックし、希望の場所・日時を抑えよう。
(後述するが、IELTSの申込は複雑&開催地も限られるため、計画的な受験が必要)

IELTSのメリット・デメリット

次に「なぜTOEFLではなく、IELTSを勧めるのか?」かについて整理する。
まず、以下の比較表を見てほしい。

IELTS vs TOEFL
IELTSTOEFL

端的に言うと、

  • IELTSのほうが安くて、簡単
  • ただし、受験に際して多少不便があるのでご利用は計画的に

ということである。

ひと昔前までは、TOEFLのほうが安かったのだが、
折からの円安の影響で、IELTSのほうが安くなってしまった。
(IELTSは受験料が日本円で請求されるが、TOEFLはドル建てのため為替に左右される)

難易度について。求められる単語量(語彙力)は、IELTSのほうが少ない
すなわちTOEFLのほうが難解な単語が登場する。

また、IELTSのSpeakingテストは対人型なので、
そもそものコミュニケーション力を上げることで高スコアの獲得が可能になる。

TOEFLの場合、マイクに向かって一方的にしゃべる”録音型”なので、
なんのリアクションも得られずに一方的に喋り続けるのはかなり苦痛である。
(言い直し・言い換え、身振り手振り、といった”巻き返し技”も使えない)

一方、IELTSも言いことづくめなわけではない。
まず受験会場・日時の制約があるため、地方の人は受けづらい。交通費も発生する。
また、”紙と鉛筆”で行う試験のため、悪筆乱筆の人は注意が必要
(私は、「Water」と書くべきところ、勢いで「Waiter」と書いてしまった。悔しい。)

あと、最後になるが、実はIELTSのスコアリングの仕組みが、
MBA出願においてはTOEFLのそれよりも有利に働く。

まず、IELTSのスコアの仕組みに簡単に触れておく。
各セッション(R・L・W・S)単位で1~9のBandと呼ばれるスコアで提供され、
1が最低で、9が最高。0.5刻みでカウントされる。
さらに、各セクションのスコアを平均したOverallスコアも提供される。

例えば、以下のようなスコアになる。

Reading : 7.5
Listening:7.0
Writing  :6.5
Speaking:6.5
———————
Overall:7.0

通常、MBAの出願には「Overall」で「7.0以上」が求められる。
そのため、この「7.0に達するか否か」が、受験者に重くのしかかってくる。
(学校によっては、セクションごとの基準点を設けている場合もある。)

一方、先述の例をよくよく見ると分かるハズだが、
先の例の場合、実は各セクションを平均すると6.875で、7.0には届いていない
しかし、スコア算出上は四捨五入されるため、7.0として見なされるのである

この「四捨五入マジック」があるため、IELTSの場合、
TOEFLのように「あと1点」で泣くシーンが少なく、お得感がある。

なお、言わずもがな、MBA留学後に英語で泣かないためにも、
日々の英語学習はキチンとこなしておく必要がある。

上記は、あくまでIELTSとTOEFLを比較した場合に
出願要素に使う上でどちらが”お得か”を示したものであり、
本質的な内容ではない点に留意されたい。

以上で、IELTSの全体をあらかた見渡すことができた。
このあとは、各セクション単位でどのような対策が必要かを整理する。

■ Listeningパートについての対策は こちら
■ Readingパートについての対策は こちら
■ Speakingパートについての対策は こちら
■ Writingパートについての対策は こちら

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各論②(試験:IELTS対策)」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 香港MBAに必要なIELTSスコア | 香港MBAと日常生活

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